一日の始まり

外は風が強く寒そうな感じだ。

何時ものようにコーヒーを煎れに下へ降りると、長男は起きていた。

戸が開いていて電気は消しているが、ストーブをつけその前に座っていた。

とても静かで何時もと違っている。

私に気付くと戸を静かに閉めた。

何か変に不気味な感じがする。

昨日は夕方近くにやっと病院へ行ったそうです。

私が帰って来て夕食を食べお風呂に入っていると、居間から長男の声が聞こえた。

「お母さん!」「・・・・だから親父に殺される!」と何時ものように意味不明な事を言っているのが聞こえた。

私がお風呂から上がって居間へ行くと、私を見ると黙って部屋へ戻って行った。

この頃は薬を飲んでいるが、薬の入った袋を置いておくと自分で余計に飲んでしまう。

このことを先生に注意されたそうだが、いつもその時ばかりで後は元に戻ってしまうので、薬をかくしておくようにしている。

飲まないよりは良いのだが、飲みすぎるのも困ったものだ。

統合失調症の薬は、現在まだ原因が解明されていないためか直すと言うより、抑えるだけの薬しかないそうだ。

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