一日の始まり

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 08/08/17 今朝目を覚ましたのはまた3時ごろだった。

 

 外は昨日の夜から雨が降っている。

 

 夕方になると日中蒸し暑かったのがうそのように急に涼しくなり寝るころには窓を開けていると寒く感じた。

 

 昨日はいつものように長男の外出の日で病院へ妻と向かえに行った。

 

 病棟へ行き呼び出しの呼び鈴を押すとまもなく看護師さんが来てドアを開け中に入って長男をまった。

 

 やがて長男がやって来て「毎週外出なの」と聞いた。

 

 ん?状態が悪くなければ外出と言っていたのだが。

 

 担当の看護師さんも来て許可証とお昼の薬をもらい病院を出ていつものように畑へ向かった。

 

 畑で妻と長男を降ろしお昼のお弁当等を買いに行き一旦家に戻った。

 

 家に入ると愛犬が吠え次男が居間でお弁当を買ってくるのを待っていた。

 

 次男は朝食と昼食を一緒に食べる。

 

 次男が前の日に食べないで落としてしまった塩カルビと同じものを食べたいと言っていたのでまた買ってきてあげると早速食べ始めていた。

 

 最初の一口を食べると「おいしい」と言って食べ終わると「おいしかった」とまた言っていた。

 

 妻と次男を向かえにまた出かけた。

 

 車に乗せ家に戻り私は昼食を食べ自分の部屋で昼寝をした。

 

 昼寝から目が覚めたころ長男がやって来て「お父さんタバコ一本頂戴」と言ったので「どうぞ」と言うと吸っていた。

 

 吸い終わると長男は下へ降りて行った。

 

 少したつと次男が部屋へやって来た。

 

 一緒にテレビを見ているとしばらくして長男もまたやって来て「医院長先生にもらって飲んでいる薬は15歳になる薬でいま15歳になった」と言うようなことを言っていた。

 

 そのうち今度は「坂井泉水がお母さんに化けて・・・・グレーがお父さんに・・・・」とまた意味不明なことを言い出した。

 

 このごろの外出では言わなくなっていたのだが・・・・・。

 

 「白い顔をして病院の窓から見た」?「2号室の患者さんも見たと言っていた」?等と言い始めた。

 

 また妄想?幻覚?が始まったのか。

 

 そんなことを言って下へ降りて行った。

 

 そのうち次男が「辞めたい」「辞めるときは3ヶ月前に言わないとだめなんだっけか」と聞き取れないくらいの声で言っていた。

 

 私はただ黙って聞こえないふりをしてテレビを見ていた。

 

 3時を過ぎたので長男を病院へ連れ戻る準備をし3時半前に妻と長男を連れ病院へ戻った。

 

 病棟へ行き呼び鈴を押すと看護師さんがやって来てドアを開け中に入った。

 

 担当の看護師さんも来て「今日はどうでしたか」聞いたので妻が「今日も畑に行って家ではおとなしくCDを聞いていました」「帰りには部屋の掃除もして」と言った。

 

 ちょっと違うと思い私は「入院前と同じに妄想的なことを言ってました」と付け加えて話をした。

 

 長男は家でも言っていたのだが「来週外泊が出来ないんですか一日だけで良いんですが」と言った。

 

 看護師さんは「それは出来ないまだ外出を始めたばかりだしいつ外泊が出来るとは言えない」と言った。

 

 長男は「畑も手伝い掃除も洗濯もします」と言っていた。

 

 言っている事は立派なことを言うのだが今までも同じことを言って退院したりしたのだが家に戻ると実行されたことがない。

 

 私も同じことを言うと長男が「俺の言うことを聞いてください」と言ったが看護師さんは「聞かない」と言って「お父さんお母さん後は良いですから」と言ってドアの鍵を開けたので私たちは病棟を出た。

 

 看護師さんが長男に「何でそんなことを言うのだ」と言っているのが聞こえてきた。

 

 車に乗り真っ直ぐに家に戻ると愛犬と次男が待っていた。

 

 次男は4時を過ぎるとアルバイトに出かける準備をして4時半近くになると二階に居る私の部屋へ来て「行ってきます」と言って下へ降りて行った。

 

 後はいつものように夕食を食べお風呂に入り妻に足をさすってもらった。

 

 昨日は病院の長い廊下を歩くのが辛かった。

 

 さすってもらっていると足の指先まで痺れてきた。

 

 昨日は次男が帰ってくるまで起きていようと思ったのだが寝不足で疲れたのか多分9時前には寝てしまった。

 

 今日は次男は9時から夕方の5時までのアルバイトで7時起こすことにしている。

 

 カーテン越しに窓の外をのぞくと朝目が覚めたときまで振っていた雨もやんだようだ。

 

 高速道路を照らす外灯の明かりと走る車のライトがまだ見える。

 

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