【降圧剤データ操作】「社として関与」「国益損失にも」 厚労省、刑事告発も検討

 製薬会社「ノバルティスファーマ」が販売する高血圧治療の降圧剤「ディオバン」(一般名・バルサルタン)の臨床研究のデータ操作問題で、厚生労働省の検討委員会は30日、「元社員個人が関与していたというより、実態としてはノ社として今回の事案に関与していたと判断すべきだ」とする中間報告案をまとめた。研究結果に基づくディオバンの広告が結果的に誇大広告に当たる恐れがあるとして国に厳しい対応を求めており、厚労省はノ社に立ち入り検査などを行い、刑事告発も検討する。